こんにちは、ぼやきです。
東京駅からの1,000円バスや、大崎からの1,200円バス、
京急・都営浅草・京急のアクセス特急など、成田へのより安価な交通手段の登場により、厳しい環境にあると思われる東京空港交通(リムジンバス)ですが、
一部回数券・割引乗車券の有効期間延長などの特別措置を決めました。
https://www.limousinebus.co.jp/uploads/info/2020/04/1c9ac0159c94d8d0cbedc973445af2da.pdf
①②③は、有効期限の延長か、無手数料での払い戻しとを選べるということですね。
券種による対応の違いの理由は不明ですが・・・。
払い戻しは、無手数料に加えて、払い戻し金額算定の式が、
購入金額÷回数券等の枚数×未使用枚数
ということで、割引利率は維持されたままなのがお優しい。
鉄道会社等で払い戻しを行う場合の通常の計算式は、
購入金額ー(通常運賃×使用枚数)ー手数料
であり、使用済部分への割引がきかないうえに、手数料の分だけ損をします。
さらに、競合の対応を見てみると、
京成スカイライナーのライナー回数券は、有効期間の延長も、払い戻し可能期間の延長もなく通常の扱いです。
東京モノレールは乗車券等の払い戻し可能期間の延長対応は行っていますが、元々払い戻し手数料が券面額以上となっているJTBが取り扱うコンビニ発券の乗車券の場合はこの対象外で、国の外出自粛要請に応じて移動を取りやめた場合でも当初の有効期限内に使用しないと全損となってしまいます。
仮に払い戻し可能期間の延長対象になったとしても、払い戻し手数料が券面額以上という条件のままでは、当初有効期限内に使わないと全損になるのはかわりません、、、
ということあり、消費者保護の観点からは、払い戻し可能期間の延長ではなく、有効期限の延長の方がありがたいケースがありますし、割引メリットも維持可能です。
発行元にとっても足元の現金払い戻しが不要であることから、Win-Winでもあります。
交通機関は民間企業ではありますが公共性もあることから、消費者保護に重きを置いた東京空港交通の今回の措置はGood Jobだと思います!
もっとも、(特に成田線の)リムジンバスの回数券を買う人ってどんな人かは気になりますが・・・。
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